福井市自然史博物館の特別展に
ザゼンソウ(雄、雌)とカラスウリの香りを再構築しました。
本制作は2024年から文献調査を始め、
2025年の3月に岐阜県上市でザゼンソウ、
8月に福井県足羽山でカラスウリの現地調査を経て制作し、
天然香料のみを用いた調合香料を提供しました。
ザゼンソウ(Symplocarpus renifolius)の開花は
雌、両性、雄の性相が順次発現します。
ザゼンソウは不快な臭いがしますが、
作用する化学組成は十分に解明されていません。
雄時期は土臭く腐敗したミント様の香り、
雌時期は腐敗した油様の香りを放ちます。
ザゼンソウの香りの分析結果
1. 雌時期
(土臭く、腐敗したミント様の香り)
匂いの主な原因を
2-Isopropyl-3-methoxypyrazineと捉え、
既存の研究報告を参考にしながら、
上記に類似した天然香料を中心に香りの再構築を行いました。
2-イソプロピル-3-メトキシピラジンは
土・青臭い植物・カビ・ジャガイモの皮様香りを作る
非常に強い臭気物質で、
ワインの「青臭さ」やピーマン臭の原因としても
知られています。
2. 雄時期
(腐敗した油様の香り)
雄時期は香りの原因を硫黄化合物臭と仮定し、
更にGC-MS等で報告されている揮発成分の傾向を基に設計し、
上記に類似した天然香料を中心に香りの再構築を行いました。
硫黄化合物臭の代表的な成分は
・Dimethyl disulfide(ジメチルジスルフィド)
玉ねぎ様の香り
・Methional(メチオナール)
じゃがいも様の香り
・Methyl dithioformate(メチルジチオホルム酸エステル)
にんにく様の香り
です。
3つの香りの調香に関する説明およびフォーミュラは、
クリエーションに関わる知的財産保護の観点から
非公開とさせていただきます。
その代わりに、本展示でのみ体験できる
再構築したザゼンソウとカラスウリの香りを是非ご体験ください!
特別展は5月31日まで開催中です。
⚫︎ザゼンソウプロフィール
和名:ザゼンソウ(座禅草)
英名:Asian skunk cabbage
科名:サトイモ科(Araceae)
開花時期:早春(2〜4月)
生育環境:湿地・雪解けの沢沿い
特徴
・発熱植物
開花時に内部温度を上げ(約20℃前後)、
雪を溶かして咲く
・香り
英名の “skunk cabbage” が示すように、
やや動物的・発酵的・湿地的な匂いを持ちます。
⚫︎カラスウリプロフィール
和名:カラスウリ(烏瓜)
学名:Trichosanthes cucumeroides
科:ウリ科(Cucurbitaceae)
属:カラスウリ属(Trichosanthes)
分布:日本、中国、朝鮮半島
生育環境:林縁、草地、道端など
特徴
・花(非常に特徴的)
開花:夏(7〜9月)
夜に開花し、朝にはしぼむ一夜花。
花弁の先がレース状に細かく裂ける独特の形を持ち、
レースのような見た目を持つ花は
夜行性の蛾による受粉に適応した形と考えられています。
・香り
ほのかに甘く、フローラルグリーンのニュアンスを持ちます。
ややミルキーで柔らかい印象を持ち、
強く拡散はせず、近づくと香る繊細な調香。
花のひみつ 美に隠された戦略
植物は昆虫や鳥を招き花粉を運んでもらうために、
目立ち香りのある花をつけます。
様々な色形の花と、
植物が子孫を残すための多種多様な繁殖戦略をご覧ください。
開催概要
開催場所:福井市自然史博物館 特別展示室
開催期間:令和8年3月20日(金・祝)~5月31日(日)
開館時間:9:00-17:15 (入館は16:45まで)
休 館 日:毎週月曜日(祝休日は開館)、祝休日の翌平日
入 館 料:100円
(中学生以下、70歳以上、障害者および付添1名は無料)
主 催:福井市自然史博物館
協 力:NPO法人中池見ねっと、神奈川県立生命の星・
地球博物館、恐竜のしっぽラボ、国立科学博物館、
武田薬品京都薬用植物園、長野県環境保全研究所、
福井県衛生環境研究センター
後 援:福井新聞社、FBC、福井テレビ、FM福井、福井街角放送、
福井ケーブルテレビ、さかいケーブルテレビ
調合香料の再構築
福井市自然史博物館
福井市自然史博物館の特別展に
ザゼンソウ(雄、雌)とカラスウリの香りを再構築しました。
本制作は2024年から文献調査を始め、
2025年の3月に岐阜県上市でザゼンソウ、
8月に福井県足羽山でカラスウリの現地調査を経て制作し、
天然香料のみを用いた調合香料を提供しました。
ザゼンソウ(Symplocarpus renifolius)の開花は
雌、両性、雄の性相が順次発現します。
ザゼンソウは不快な臭いがしますが、
作用する化学組成は十分に解明されていません。
雄時期は土臭く腐敗したミント様の香り、
雌時期は腐敗した油様の香りを放ちます。
ザゼンソウの香りの分析結果
1. 雌時期
(土臭く、腐敗したミント様の香り)
匂いの主な原因を
2-Isopropyl-3-methoxypyrazineと捉え、
既存の研究報告を参考にしながら、
上記に類似した天然香料を中心に香りの再構築を行いました。
2-イソプロピル-3-メトキシピラジンは
土・青臭い植物・カビ・ジャガイモの皮様香りを作る
非常に強い臭気物質で、
ワインの「青臭さ」やピーマン臭の原因としても
知られています。
2. 雄時期
(腐敗した油様の香り)
雄時期は香りの原因を硫黄化合物臭と仮定し、
更にGC-MS等で報告されている揮発成分の傾向を基に設計し、
上記に類似した天然香料を中心に香りの再構築を行いました。
硫黄化合物臭の代表的な成分は
・Dimethyl disulfide(ジメチルジスルフィド)
玉ねぎ様の香り
・Methional(メチオナール)
じゃがいも様の香り
・Methyl dithioformate(メチルジチオホルム酸エステル)
にんにく様の香り
です。
3つの香りの調香に関する説明およびフォーミュラは、
クリエーションに関わる知的財産保護の観点から
非公開とさせていただきます。
その代わりに、本展示でのみ体験できる
再構築したザゼンソウとカラスウリの香りを是非ご体験ください!
特別展は5月31日まで開催中です。
⚫︎ザゼンソウプロフィール
和名:ザゼンソウ(座禅草)
英名:Asian skunk cabbage
科名:サトイモ科(Araceae)
開花時期:早春(2〜4月)
生育環境:湿地・雪解けの沢沿い
特徴
・発熱植物
開花時に内部温度を上げ(約20℃前後)、
雪を溶かして咲く
・香り
英名の “skunk cabbage” が示すように、
やや動物的・発酵的・湿地的な匂いを持ちます。
⚫︎カラスウリプロフィール
和名:カラスウリ(烏瓜)
学名:Trichosanthes cucumeroides
科:ウリ科(Cucurbitaceae)
属:カラスウリ属(Trichosanthes)
分布:日本、中国、朝鮮半島
生育環境:林縁、草地、道端など
特徴
・花(非常に特徴的)
開花:夏(7〜9月)
夜に開花し、朝にはしぼむ一夜花。
花弁の先がレース状に細かく裂ける独特の形を持ち、
レースのような見た目を持つ花は
夜行性の蛾による受粉に適応した形と考えられています。
・香り
ほのかに甘く、フローラルグリーンのニュアンスを持ちます。
ややミルキーで柔らかい印象を持ち、
強く拡散はせず、近づくと香る繊細な調香。
花のひみつ 美に隠された戦略
植物は昆虫や鳥を招き花粉を運んでもらうために、
目立ち香りのある花をつけます。
様々な色形の花と、
植物が子孫を残すための多種多様な繁殖戦略をご覧ください。
開催概要
開催場所:福井市自然史博物館 特別展示室
開催期間:令和8年3月20日(金・祝)~5月31日(日)
開館時間:9:00-17:15 (入館は16:45まで)
休 館 日:毎週月曜日(祝休日は開館)、祝休日の翌平日
入 館 料:100円
(中学生以下、70歳以上、障害者および付添1名は無料)
主 催:福井市自然史博物館
協 力:NPO法人中池見ねっと、神奈川県立生命の星・
地球博物館、恐竜のしっぽラボ、国立科学博物館、
武田薬品京都薬用植物園、長野県環境保全研究所、
福井県衛生環境研究センター
後 援:福井新聞社、FBC、福井テレビ、FM福井、福井街角放送、
福井ケーブルテレビ、さかいケーブルテレビ